理学療法士とパーソナルトレーナーの違いとは?それぞれの特徴を解説

パーソナルトレーナーの疑問

フィットネス市場の拡大に伴い、パーソナルトレーナーという仕事の人気が高まり、パーソナルトレーナーとして就職、または転職をする人が増えています。

有資格者の転職も増えており、中でも身体の専門家と言える、理学療法士からパーソナルトレーナーに転職する人も多いです。

実は、この記事を書いている私自身、元は理学療法士として病院に勤務していた、現役のパーソナルトレーナーです!

この記事では、トレーナーの仕事に興味を持つ理学療法士の方に向けて、理学療法士とパーソナルトレーナーの違いについて解説していきます。

理学療法士とは?

理学療法士は、病気や怪我・障害などによって身体機能が低下した方に対して、身体機能や運動能力の評価を行い、「機能回復・生活復帰」を目的としたリハビリを行う専門家です。

近年は、高齢者の介護予防、健康増進、生活習慣病に対する指導、スポーツ現場、産前産後分野など、活動の場は広がっています。

理学療法士は、主に介護施設やクリニック、病院に勤務します。

パーソナルトレーナーとは?

パーソナルトレーナーは、健康や美容、筋肉増加、ボディメイクなど、さまざまな目的で運動をしたいという方に対して、マンツーマンでトレーニングや食事のアドバイスを行う専門家です。

主にフィットネスジムに勤務することが多いですが、最近ではフリーランスとして活動するトレーナーも多くいます。

理学療法士とパーソナルトレーナーの違い3つ

理学療法士とパーソナルトレーナーには、さまざまな違いがあります。

必要資格の違い

理学療法士として働くためには、国家資格である「理学療法士資格」を取得する必要があります。

理学療法士になるためには、養成校(専門、短大、大学など)で3年以上の過程を修了し、理学療法士の国家試験に合格して、厚生労働大臣の免許を取得する必要があります。

一方、パーソナルトレーナーとして働くためには、取得しなければいけない資格はありません。

つまり、無資格でもパーソナルトレーナーとして活動ができるということです。

しかし、トレーナーもお客様の体を扱うプロとしては、最低限の身体の専門知識を身に付けておく必要があります。

そのため、パーソナルトレーナーとして働くのであれば、民間資格の勉強、資格を取得しておくことをオススメします。

対象となる人の違い

理学療法士は主に、病気や怪我などで身体機能に障害のある方を対象にリハビリテーションを提供しています。

一方、パーソナルトレーナーは、健康維持やダイエット、ボディメイクなど、体に悩みを抱えている方や、理想の身体を手に入れたいという方を対象に、トレーニングを指導します。

業務内容の違い

理学療法士とパーソナルトレーナーでは、業務内容に違いがあります。

理学療法士の業務は、カルテやリハビリ計画書などの書類作成、医師や看護師、介護士とのカンファレンスなど、多くの職種との連携を図りつつ、患者様のリハビリを進めていくのが主な業務です。

一方、パーソナルトレーナーは、お客様の目標を達成するために、トレーニングプログラムの作成や食事アドバイスをマンツーマンで提供します。

さらには、新規顧客の集客やカウンセリングなどの業務も必要になります。

理学療法士がパーソナルトレーナーになる強み

理学療法士がパーソナルトレーナーになることは、大きな強みになります。

具体的には、以下のポイントです。

ひとつずつ解説していきます。

希望の条件に合った企業に転職しやすい

先述したように、パーソナルトレーナーとして活動するために、必須になる資格は必要ありません。

しかし、トレーナーを雇う企業としても、トレーナーに指導してもらうお客様としても、トレーナーは専門資格を持っている方が安心です。

マンツーマンでトレーニングを指導する仕事ですから、専門知識を持つ人とそうで無い人とでは、どちらの方が企業に求められるかは、考えるまでもありません。

国家資格である「理学療法士資格」を持っているということは、身体の専門知識を有しているという証明になり、企業側から求められる人材であるため、転職に有利と言えます。

つまり、理学療法士資格を持っている人は、企業側から求められる可能性も高く自分が求める条件の企業に転職しやすいという強みがあります。

幅広いニーズに対応できる

パーソナルトレーニングに通われるお客様の中には、「筋肉をつけた」「ダイエットをしたい」という要望だけではありません。

「肩こり、腰痛を改善したい」「姿勢を良くしたい」など、健康増進を目的にしている方も多くいます。

トレーニングはもちろん、痛みや姿勢の改善など、理学療法士としての知識やスキルを活かすことで、幅広いニーズに応えることが出来るはずです。

お客様からの信頼を得られやすい

国家資格である理学療法士資格を持っていることは、身体の専門知識を有しているという証明になります。

理学療法士資格を持っているというだけでも、お客様に安心感を与えられるでしょう。

さらに、トレーニングだけでなく、痛みや姿勢の改善など、幅広いニーズに応えられるトレーナーは、お客様からの信頼を得られます。

収入アップの可能性がある

お客様の信頼を得られると、自分のトレーニングを目当てに通ってくださるお客様が増えたり、紹介が発生することもあります。

給料が歩合制の場合、担当の顧客数が増えれば、当然自分の収入を上げることにつながります。

さらに、パーソナルトレーナーとして独立・開業ができれば、セッション価格も自分で設定できるため、集客がしっかりできれば、さらに収入を大きくすることも可能になるのです。

理学療法士は、パーソナルトレーナーとしても活躍できる!

理学療法士とパーソナルトレーナーの違いはいくつかありましたが、どちらも根本は、自分の知識や技術を使って対象の方のケアをすることで、共通点も多い仕事と言えますね。

そして、理学療法士が持つ専門知識は、パーソナルトレーナーとして活動する際に大きな強みになります。

私自身、理学療法士時代に培った知識と経験は、現在トレーナーとして活動する現場でとても役に立っています!

この記事を読んでいる方の中にも、現在は理学療法士だけど、今後はパーソナルトレーナーの道に進みたいと考えている方がいるかも知れません。

実際に、理学療法士からパーソナルトレーナーに転職した経験を持つ私としては、ぜひ挑戦してみることをオススメします!

この記事が、皆さんのお役に立てば幸いです。

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