- 理学療法士はどんな理由で転職するの？
- 転職・退職理由を伝えるポイントは？
- 退職するまでの流れを知りたい！
こんな悩みを解決できる記事を用意しました！
理学療法士は、怪我や病気によって身体機能が低下してしまった患者様にリハビリテーションを提供する専門家です。
とてもやりがいのある仕事ですが、ある程度経験を積むと様々な理由から転職を考える人が多くいるのも事実です。
今回は、「理学療法士がどんな理由で退職をするのか」「面接で退職理由を伝えるポイント」などを、実際に理学療法士からの転職経験がある筆者が、解説していきます！
理学療法士が転職を考える理由
現在、転職を考えている理学療法士の中には、「他の人がどんな理由で転職を考えているのか」気になる人も多いでしょう。
理学療法士が転職を考える理由をまとめました。
給料が低い、昇給が無い
理学療法士で転職を考える人の多くが、給料が安いことに不満を抱いています。
実際、理学療法士の給料は日本人の平均年収を下回っています。
- 日本人の平均年収：460万円 「令和５年分 民間給与実態統計調査」
- 理学療法士の平均年収：432万円 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
高額の学費を払って大学を出て国家試験に合格しても、現場に出れば給料が安いという現実に不満を抱く人は多いです。
また、昇給の幅も少なく、上司の給料と自分の給料がほぼ同じということもよくあります。
給料が上がらない要因として、診療報酬制度による制限や、医療費の削減などの要因が挙げられます。
将来に不安を感じる
以下の理由などから、理学療法士としての将来に不安を感じる人は多いです。
- 昇給がほぼ無い
- 定年までこの仕事ができるのか
- 理学療法士業界に将来性を感じない
上司の給料が自分とほぼ変わらない現実を知ってしまったり、体力的に定年まで働けるか分からないなど、将来に対する不安はよく聞かれます。
さらに近い将来、理学療法士の数は需要よりも供給が上回っているとされ、今後の業界に将来性を感じないなどの不安もあるでしょう。
人間関係の悩み
理学療法士は同業者だけでなく、医師や看護師、介護士や相談員など他職種との連携を密にとる仕事です。
もちろん、患者様とそのご家族との関わりもあるはずです。
そのような環境で働いていれば、人間関係に悩みを持つ人も多く出てきます。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリ職は、医師や看護師と比較して認知度が低く、職場での立場も低い傾向にあります。
自分の意見が聞き入れて貰えなかったり、発言しづらい環境にいる人も多いのではないでしょうか？
このように、人間関係にストレスを感じて転職を考える理学療法士は多くいます。
仕事にやりがいを感じない
下記の理由などによって、仕事にやりがいを感じられなくなり、転職を決意する人もいます。
- 自分がやりたい仕事とのギャップがある
- やることがパターン化している
- 雑務が多い
自分が希望した部署で働けなかったり、思った以上に雑務が多いなど、自分の理想とのギャプにやりがいを感じなくなってしまう人は多くいます。
仕事にやりがいを感じられなくなった事をきっかけに、理学療法士の仕事を続けるモチベーションが低下し、環境を変えるための転職を考える人も多いのです。
退職理由を伝えるポイント
履歴書や面接など、転職活動の場では退職理由をどの様に伝えれば良いのか、悩む方も多いと思います。
ここでは、ネガティブにならないように退職理由を伝えるポイントをお伝えしていきます。
正直に伝える
退職理由については、必ず正直に伝えましょう。
転職先や面接官に良い印象を与えようと、思ってもいないことを伝えてしまうと、突っ込まれた時にハッキリと答えられなくなります。
動揺したりハッキリしない発言は面接官にも伝わってしまい、本音で話していないことが分かってしまいます。
正直に伝える場合も伝え方は大切ですが、嘘をつくことはやめましょう。
前向きな言葉を使って伝える
転職理由は嘘をつかずに正直に伝えるべきですが、伝え方も大切です。
退職理由を伝える際には、できるだけ前向きな言葉を使って伝えるようにしましょう。
例えば、「給料が上がらない」「人間関係が良くなかった」「残業が多く、業務がキツかった」など、マイナスな理由ばかりを並べてしまうのは、絶対にやめてください。
現在の職場や過去の仕事に対して、マイナスな発言をする人は、採用担当から「この人は、うちでも同じことを言うんだろうな」と思われてしまいます。
例えば、マイナスな理由でも以下のように伝えると良いでしょう。
職場の人間関係が悪く、続けられませんでした。
よりお互いに高め合っていける、職場環境に身を置いて自身のスキルアップをしていきたいと感じました。
業務がきつく、残業も多かったため、辛くて続けられませんでした。
残業があることは承知の上だが、仕事とプライベートのメリハリをしっかりとつけて、仕事に集中できる環境で働きたいと思いました。
今後の展望なども伝える
転職先にいい印象を受けてもらうために、退職理由と合わせて、今後自分がやりたいことなど、未来のイメージ伝えると良いでしょう。
さらに、その転職先でなければいけない理由も加えられると、採用担当者の方に良い印象を与えられるはずです。
自分が今後やりたいこと、成し遂げたいことなど、転職した先の未来を具体的に伝えることで、採用担当者にも実際にあなたが転職して働いているイメージを持ってもらえます。
理学療法士が自分が求める求人を見つけるコツ
転職では「転職してみたら思った環境と違った」と言う、いわゆる転職ミスマッチが起こることがあります。
そうならないためにも、自分が求める条件の求人をしっかりと見極める必要があるのです。
自分に合った求人を見つけるために、意識することはたったの3つです！
転職の目的を明確にする
転職活動を成功させるには、転職をする理由や目的を明確にしておくことが大切です。
- 自分はなぜ転職をするのか
- 転職をしてどうしたいのか
- 絶対に譲れない条件は何か
転職をする上での目標・軸が明確になっていないと、転職活動にも迷いが生まれ、ミスマッチにもつながります。
目的・理由をはっきりさせておく事で、明確な判断基準ができ、求人選びでの失敗は少なくなります。
複数の転職サイトを利用する
自分に合った求人を見つけたいのであれば、複数の転職サイトに登録して求人を比較することをおすすめします。
理由としては、転職サイトによって扱っている求人が異なることも多いため、自分が本当に求めている求人を見つけることができるからです。
比較できる情報は多い方が良いので、2〜3つの転職サイトに登録して、自分が求める条件で検索をかけてみましょう。
実際に、大手転職サイト「リクナビNEXT」の調査では、転職活動している人の内、60％以上が2〜3社の転職サイトに登録していると出ています。
転職エージェントを利用する
他職種への転職となると、業務内容や給料の相場、働き方などの知識が少ないため、最適な転職先を見つけられるか不安に感じる人も多いでしょう。
そんな人は、転職エージェントを利用することをオススメします！
転職エージェントは、求職者と企業をつなぐサービスで、あなたの希望する条件に適した求人の紹介から、書類添削、面接対策まで、転職を全面的にサポートしてくれるサービスです。
各転職サイトで無料で利用できるため、他職種への転職を考えている人、初めての転職で悩んでいる人は、相談することをオススメします。
スムーズに退職するまでの4ステップ
転職活動を終えて、無事に次の転職先が決まった後は、現職場での退職の手続きが必要になります。
退職となると、「現職場にいい顔をされなかったらどうしよう」、「ギクシャクしたまま退職になってしまいそう」と心配になってしまう人も多いでしょう。
ここでは、円満に退職するまでの手順を4ステップで解説していきます！
①直属の上司に転職・退職の旨を伝える
転職先が決まったら、早い段階で職場の上司に報告をしましょう。
仕事を辞めたいという話なので、少し話しづらいと感じるかもしれません。
しかし、先延ばしにしてしまうと、引き継ぎ業務などに影響が出てしまいますし、上司からの不信感にもつながってしまいます。
退職の申し出の期間については、就業規則によって定められていることが多いと思います。
基本的には、現在の職場の規則に則って、余裕を持って伝えることで印象が悪くなることはないでしょう。
転職先が決まり退職の意思が固まったら、上司の方に時間をもらって、しっかりと伝えてください。
②退職願・退職届を提出
上司に退職希望を伝えたら、退職願・退職届を提出します。
退職願と退職届の認識は曖昧になりやすいですが、以下の違いがあります。
「退職したい」という意思を会社に伝える文書。
会社に「退職の了承を求める」もので、会社側の承認があって初めて効力を得る。
正式に退職の意思を表明して、会社に通知するための文書。
会社側の了承や同意などは関係なく、退職日を持って契約は終了する。
簡単に言えば、「退職したいと思ってるんですけど、、」と伝えるのが退職願。「この日に退職することが決まりました！」と通知するのが退職届ですね。
もちろん、順番としては退職願を先に出して、承認を得た上で退職届を提出する形になります。
書類は、会社指定の書類がなければ、A4またはB5サイズの白紙（羅線はあってもなくても可）に書いて提出しましょう。
③引き継ぎ業務
退職届まで提出をして、正式に退職の日が決まったら、残りの勤務日数の中で自分の仕事の引き継ぎ業務を行いましょう。
病院やクリニックであれば、担当患者様の情報共有や、行っているリハビリ内容、ご家族への説明などですね。
しっかりと引き継ぎ業務ができていなければ、次の担当者の業務に支障をきたすだけでなく、他職種のスタッフや患者様、ご家族に迷惑を掛けてしまいます。
退職日から逆算して、きちんと引き継ぎ業務をしておけば、円満に退職を進めることができます。
④有給消化
有給が余っていれば、有給消化をすることをオススメします。
有給を余らせたまま退職してしまうのは勿体無いですし、有給を活用してできた時間で体をしっかりと休めたり、リフレッシュするのもいいですね！
さらに時間を有効活用すれば、次の職場で必要な知識を身につけるための、自己研鑽に充てたりすることもできます！
キャリアアップのチャンス！転職を成功させよう！
今の職場に不満や未来への不安を抱えている人は、思い切って転職をしてみるのも良いでしょう。
もちろん、先のことを考えずに闇雲に転職をするのではなく、自分が想像する未来に向かっていくためのキャリアアップの転職をしていく必要があります！
ぜひ、今回お伝えした転職のポイントなどを活用しながら、転職を成功させてくださいね！
こちらの記事では、理学療法士におすすめの転職サイトをまとめています。ぜひ参考にしてくださいね！
この記事が、皆さんのお役に立てば幸いです。
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