怪我や病気によって身体機能が低下してしまった患者様に対して、リハビリテーションを提供する理学療法士。
仕事にやりがいを感じる中でも、給料の低さや将来性の不安などから、転職を考える人も多くいます。
転職を考える理学療法士の中には、転職をする「タイミング」について悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、実際に理学療法士から他職種への転職経験を持つ筆者が、理学療法士の転職のタイミングについて解説していきます。
理学療法士が転職を考える理由4つ

理学療法士が転職を考える多くの理由は以下の4つです。
今まさに転職を考えている方は、いずれかに当てはまるのではないでしょうか?
人間関係の悩み
理学療法士は、同業者だけでなく、医師や看護師、介護士や相談員など、他職種との連携を密にとる仕事です。
もちろん、患者様とそのご家族との関わりもありますよね。
そのような環境で働いていれば、人間関係に悩みを持つ人も多くいます。
理学療法士時代の私の感覚では、リハビリ職というのは、病棟の看護師や医者と比較して、立場が低く発言しにくい環境だったと感じています。
私と同じように感じている人や、それ以外にもコミュニケーションがうまく取れないと言った悩みを抱えている人も多いかも知れません。
このように、理学療法士の中には人間関係にストレスを感じている人も多く、転職を考えるきっかけになります。
給料が安い
理学療法士で転職を考える人の多くが、給料が安いことに不満を抱いています。
実際、理学療法士の給料は日本人の平均年収を下回っています。
- 日本人の平均年収:460万円 「令和5年分 民間給与実態統計調査」
- 理学療法士の平均年収:432万円 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
数百万円の学費を払って大学を出て、国家試験に合格しても、現場に出れば給料が安いという現実に不満を抱く人は多いです。
また、昇給の幅も少なく、上司の給料と自分の給料がほぼ同じということもよくあります。
給料が上がらない要因として、診療報酬制度による制限や、医療費の削減などの要因が挙げられます。
やりがいを感じない
仕事にやりがいを感じないことが、転職の決め手となるケースもあります。
- 自分がやりたい仕事とのギャップがある
- やることがパターン化している
- 雑務が多い
人によっては、やりがいが仕事を継続するモチベーションになるため、やりがいを感じられなくなると、環境を変えようと考える人も多くいます。
将来への不安
以下の理由などから、理学療法士としての将来に不安を感じる人も多くいるはずです。
- 昇給がほぼ無い
- 定年までこの仕事ができるのか
- 理学療法士業界に将来性を感じない
上司の給料が自分とほぼ変わらない現実を知ってしまったり、体力的に定年まで働けるか分からないなど、将来に対する不安はよく聞かれます。
さらに、近い将来、理学療法士の数は需要よりも供給が上回るとされ、今後の業界に将来性を感じないなどの不安もあるでしょう。
理学療法士が転職するおすすめのタイミング

理学療法士が転職するタイミングはいつ頃が良いのでしょうか?
おすすめの転職のタイミングについて、理由を合わせてお伝えしていきます。
あなたが転職したいと思ったタイミングでOK

大前提として、転職に正解のタイミングはないので、あなたが転職をしたいと思ったタイミングでOKです!
自分が求める条件に合った求人との出会いも、ご縁の様なものなので、「この時期じゃないとダメ」ということは全くありません。
時期を気にしすぎて、好待遇の求人を逃してしまうことも考えられます。
転職理由が明確で、すぐにでも転職したいと考えているなら、今すぐ動き出して良いでしょう。
年度末や上半期末の時期

理学療法士の求人は、年度末の3月終りや上半期が終わる9月末あたりに増える傾向があります。
この時期には退職や異動による職員の入れ替わりが多くなるため、求人も出回りやすくなるのです。
多くの選択肢が欲しいという人は、4月や10月入社が出来るタイミングに合わせて、求人探しをすると良いでしょう。
ボーナス支給後

多くの職場では夏(6〜7月)と冬(12月)にボーナスが出ると思います。
少しでもお金を頂いてから転職をしたいという人は、ボーナス支給後のタイミングで転職をするのもオススメです。
私も夏のボーナスを頂いたタイミングで転職できるように調整しました。
好条件の転職先を見つけるコツ

転職で失敗をしないように、自分が求める求人に出会いという人は、以下のポイントをしっかりと抑えておきましょう。
意識することはたったの3つです!
転職する理由を明確にする

転職活動を成功させるには、転職をする理由や目的を明確にしておくことが大切です。
- 自分はなぜ転職をするのか
- 転職をしてどうしたいのか
- 絶対に譲れない条件は何か
転職をする上での目標・軸が明確になっていないと、転職活動にも迷いが生まれ、ミスマッチにもつながります。
目的・理由を忘れずに求人を探すことで、転職に失敗する可能性は低くなります。
複数の転職サイトで求人を比較する

自分に合った求人を見つけたいのであれば、複数の転職サイトに登録して、求人を比較することをおすすめします。
理由としては、転職サイトによって扱っている求人が異なることも多いため、自分が本当に求めている求人を見つけることができるからです。
比較できる情報は多い方が良いので、2〜3つの転職サイトに登録して、自分が求める条件で検索をかけてみましょう。
実際に、大手転職サイト「リクナビNEXT」の調査でも、転職者の6割が2〜3つの転職サイトを利用しているということが分かっています。
転職エージェントを活用する

初めての転職や、他職種への転職となると、業務内容や給料の相場、働き方などの知識は少ないため、最適な転職先を見つけられるか不安に感じる人も多いです。
そんな人は、転職エージェントを利用することをオススメします。
転職エージェントとは、求職者と企業をつなぐサービスで、あなたの希望する条件に適した求人の紹介から、書類添削、面接対策まで、転職を全面的にサポートしてくれます。
各転職サイトで無料で利用できるため、他職種への転職を考えている人は、利用しない手はありません。
自分のタイミングで転職を成功させよう!

理学療法士が転職するタイミングに正解はありません。
あなたが転職したいという決心がついた時が、転職をするタイミングです!
今すぐにでも転職をしたいと思っている方は、すぐに動き出しましょう!
貴重な転職の機会なので、好条件の求人を見つけられるように、複数の転職サイトから比較してじっくり選びましょう!
理学療法士の転職にオススメの転職サイトをまとめています!ぜひ参考にしてください!
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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