理学療法士がパーソナルトレーナーに転職する強みとは?転職経験者がお話しします

パーソナルトレーナーの疑問

近年のフィットネス市場の拡大に伴って、パーソナルジムは増加し、パーソナルトレーナーへ転職する人も多くなっています。

この記事を書いている私自身、2年前に理学療法士からパーソナルトレーナーへ転職した、現役のトレーナーです!

実は、パーソナルトレーナーとして活動するにあたって、理学療法士資格を持っているということは、大きな「強み」になります。

今回は、実際に転職を経験した私が、「理学療法士がパーソナルトレーナーになる強み」について、深掘りしていきますね!

理学療法士とパーソナルトレーナーの違い

まず、理学療法士とパーソナルトレーナーの違いについてお話ししていきます。

ひとつずつ解説していきますね。

給与面の違い

理学療法士の給与形態は、固定給です。

安定した収入は期待できますが、収入の上限はある程度固定されてしまっているので、給料が上がりにくいという側面があります。

これには、診療報酬制度による制限や、医療費の削減などの要因が挙げられます。

一方、パーソナルトレーナーは、会社によっては固定給の場合もありますが、「基本給+歩合給」の場合が多いです。

つまり、基本給に加えて、個人が上げた成果(売上やセッション数)に応じて、収入が上乗せされるという給与形態です。

パーソナルトレーナーは、自分が頑張って成果を出した分だけ収入に反映されるため、モチベーションも上がりやすく、仕事にやりがいを感じる人も多くいます。

このように、給与面の違いから、理学療法士の中には自身の専門性を活用し、「収入を上げられる可能性」のあるパーソナルトレーナーへの転職を希望する人が増えています。

業務内容の違い

理学療法士の活動は、主に「病院での治療」で、「怪我や病気」になった患者様に対して、医師の指示のもと、ストレッチやマッサージなどのケア、運動や動作の指導(運動療法)や物理療法などのリハビリテーションを提供します。

一方、パーソナルトレーナーの業務はトレーニング・エクササイズの指導です。

理学療法士と似ている面もありますが、トレーナーの場合、「ボディメイク」「ダイエット」「健康増進」など、お客様の様々な身体の悩みを、トレーニングや、時には食事のアドバイスをして解決することが仕事になります。

また、パーソナルトレーナーの場合は、トレーニングの指導だけでなく、物販やプランの販売、集客などの業務も行う必要があります。

働き方の選択肢の違い

理学療法士は、病院やクリニックといった医療機関や介護施設などに勤務し、正規雇用の日勤として働くのが一般的です。

その他にも、スポーツチームの専属トレーナーとして働くという選択肢もあります。

いずれかの施設で雇用として働くことはできますが、理学療法士として独立・開業をして、リハビリを提供することはできません。

対して、パーソナルトレーナーは、フィットネスジムで働くことが一般的になります。

さらには、正社員以外にも、独立してフリーランスとして働くことも可能です。

正社員として働く場合は、時間と場所が限られますが、独立ができれば働く場所や時間にとらわれずに自由に働くことができます。

さらに、フリーランスや自分のジムを開業すれば、セッション単価も自分で設定できるため、働き方次第では、収入を大幅に増やすことも可能なのです。

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職する強み

理学療法士資格は、パーソナルトレーナーに転職、そして活動していく際に、大きな強みになります。

ひとつずつ説明していきますね!

希望の条件に合った企業に転職しやすい

実は、パーソナルトレーナーとして働くのに資格は必要ありません。

つまり、身体に関する専門的な知識が無くても、パーソあるトレーナーとして働くことができるのです。

マンツーマンでトレーニングを指導する仕事ですから、専門知識を持つ人とそうで無い人とでは、どちらの方が企業に求められるかは、考えるまでもありませんよね。

そのため、国家資格である「理学療法士資格」を持っているということは、身体の専門知識を有しているという証明になり、企業側から求められる人材であるため、転職に有利と言えます。

つまり、理学療法士資格を持っている人は、自分が求める条件の企業に転職しやすいという傾向にあります。

お客様の様々な要望に応えられる

パーソナルトレーニングに通われるお客様の中には、「筋肉をつけた」「ダイエットをしたい」という要望以外にも、「肩こり、腰痛を改善したい」「姿勢を良くしたい」など、健康増進を目的にしている方も多くいます。

トレーニングはもちろん、痛みや姿勢の改善に対しては、理学療法士としての知識やスキルを大いに活かすことができます。

幅広いニーズに応えることが出来るトレーナーは、お客様の信頼を得ることが出来るため、担当して欲しいというお客様が増え、結果的に収入アップも期待できるでしょう。

独立・開業の選択肢ができる

理学療法士は、法律上「医師の指示の下に理学療法を行うことを業とする者」と定義されています。

そのため、医師の指示なしに理学療法を提供することはできず、独立することもできません。

一方で、パーソナルトレーナーであれば、独立・開業をすることが出来るため、ある程度経験を積んだら、独立・開業をするという選択肢もあります。

独立をして、きちんと集客ができれば、大幅に収入を増やすことも可能です。

働き方の選択肢が多いのも、パーソナルトレーナーの魅力ですね!

理学療法士がパーソナルトレーナーになるメリット・デメリット

現在、理学療法士として働いているけど、いずれはパーソナルトレーナーとして働きたい。という方は多いのではないでしょうか?

僕のように、理学療法士からパーソナルトレーナーになることは、いくつかのメリットやデメリットが挙げられます。

理学療法士からパーソナルトレーナーへ転職するメリット

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職するメリットはこちら。

独立・開業の選択肢がある

先述したように、パーソナルトレーナーには、企業に正社員として勤める他、独立や開業など、様々な選択肢があります。

理学療法士としては独立が難しくても、パーソナルトレーナーであれば、自分に合った働き方を選択できるのは大きなメリットです。

企業・お客様の信頼を得やすい

理学療法士資格を持っていることは、一定以上の身体の専門知識を有している証明になります。

身体に関する知識や技術を持っているということは、企業はもちろん、お客様も安心してトレーニングを受けることが出来るため、信頼を得やすくなります。

さらに、理学療法士としての経験を活かして、トレーニングだけでなく、痛みや姿勢の改善など、お客様の幅広いニーズに応えることで、よりお客様に信頼されるトレーナーになれるでしょう。

収入増加に繋がりやすい

理学療法士としてのスキルを活用していくことで、多くのお客様の悩みを解決し、信頼を得ることができます。

パーソナルトレーナーは歩合制の給与形態が多いため、お客様の信頼を得ることは、良い口コミを生んだり、紹介も起こりやすく、結果的に収入増加に繋がりやすくなります。

その他にも、独立・開業をしてきちんと集客をすることができれば、収入を大幅に増やすこともできるはずです

理学療法士からパーソナルトレーナーへ転職するデメリット

理学療法士からパーソナルトレーナーに転職するには、デメリットも挙げられます。

営業スキルも必要になる

パーソナルトレーナーに必要なスキルは、身体の専門知識やトレーニングスキルだけではありません。

実は、「営業スキル」も求められます。

理学療法士として病院に勤務していれば、患者さんを呼ぶための営業をする必要はありません。しかし、トレーナー業界は違います。

例えば、新規のお客様が来店された時には、カウンセリングでお客様の悩みをヒアリング、自社のトレーニングプランの必要性を説明して入会していただく必要があります。

そのため、自社のトレーニングプランの良さを伝えるための営業トークが出来なければいけません。

パーソナルジムが増加しているため、お客様の選択肢も多く、自分のジムでトレーニングを始めていただくには、「営業スキル」が必要になるのです。

いくらトレーニングを教えるのが上手くても、教える対象となるお客様が入会してくれなければ、意味がないのです。

だからこそ、お客様のニーズをちゃんと聞き出し、ニーズを満たすための提案をし、トレーニングを始める大切さをしっかりと伝えることが大切です!

このように、パーソナルトレーナーには「営業スキル」も重要になります。

独立した場合は、収入面が不安定になる可能性もある

パーソナルトレーナーとして独立して、上手く軌道に乗ることができれば大きな収入が見込めます。

しかし、フリーランスや開業では固定給がないため、軌道に乗らなければ安定した収入が得られなくなってしまいます。

パーソナルトレーナーに転職して理学療法士の強みを活かす!

これは、自分自身が経験したから言えるのですが、パーソナルトレーナーとして活動する上で、理学療法士の経験や知識はとても強みになります

これを読んでいる人の中にも、現在は理学療法士として働いているけど、「今後はパーソナルトレーナーの道に進んでみたい」「でも不安」「ずっと悩んでいる」、という人がいるかもしれませんね。

私は、パーソナルトレーナーという職業は、自分の知識や技術を使って、多くの方の悩みや不安を解決できる素晴らしい仕事だと感じています。

さて、ここまでこの記事を読んでくださった皆さんには、僕の大好きな言葉を送ります。

「今から20年後、あなたはやったことよりもやらなかったことに失望する」

マーク・トウェイン

悩んでいる方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

こちらの記事では、パーソナルトレーナーなど他職種に転職したい人におすすめの転職サイトをまとめています。

この記事が、皆さんのお役に立てば幸いです。

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