- 理学療法士はトレーナーになれる?
- 理学療法士とトレーナーの共通点は?
- 理学療法士の強みとは?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
近年のフィットネスブームにより、パーソナルトレーニング市場は拡大しつつあります。
それに伴い、パーソナルトレーナーの需要は増加しており、パーソナルトレーナーへ転職する人も年々増加しています。
理学療法士は、怪我や病気になった人に対して、身体機能の回復を目的にリハビリテーションを提供する専門職ですが、パーソナルトレーナーとの共通点もあります。
理学療法士の中にも、パーソナルトレーナーという職業に魅力を感じ、パーソナルトレーナーへのキャリアチェンジを考えている人も多いのではないでしょうか?
今回は、「理学療法士はパーソナルトレーナーになれるのか」「理学療法士とパーソナルトレーナーの共通点や違い」について解説していきます。
理学療法士はパーソナルトレーナーになれる?

結論からお伝えすると、理学療法士はパーソナルトレーナーになれます!
実は、この記事を書いている私自身、理学療法士から転職した現パーソナルトレーナーです!
パーソナルトレーナーになるには必要な資格が無いため、基本的には誰でもなれるんです。
パーソナルトレーナーは、お客様に対してマンツーマンでトレーニング指導を行う仕事なので、理学療法士としての経験は大いに活かせます。
リハビリなど運動指導歴があり、身体の専門知識を持っている理学療法士は、企業側からもパーソナルトレーナーの人材として求められる存在になります。
理学療法士とパーソナルトレーナーの共通点

患者様にリハビリを提供する理学療法士と、お客様にトレーニングを指導するパーソナルトレーナーの共通点は以下の3点です。
- 身体に関する専門知識
- マンツーマンで運動指導
- 身体の評価・運動プラグラムの作成
身体に関する専門知識

理学療法士もパーソナルトレーナーも、対象となる人の体を扱う仕事であるという共通点があります。
そのため、基本的な人体の構造はもちろん、運動学や生理学といった身体に関する専門知識が求められるのです。
マンツーマンで運動指導

身体の機能改善を図る理学療法士に対して、パーソナルトレーナーは、美容やダイエットのためにトレーイング指導を行う職業です。
運動を行う目的に違いはありますが、どちらもマンツーマンで運動指導をするという点は、大きな共通点になります。
身体の評価・プログラムの作成

ストレッチや運動指導を行うには、現在の身体の状態を把握するための「評価」が必要になります。
そして、その評価をもとに、目標を達成するための運動プログラムの作成を行います。
このように、評価・プログラムの作成は、治療を行う理学療法士も、ダイエットを行うパーソナルトレーナーも必要になるスキルです。
理学療法士とパーソナルトレーナーの違い

理学療法士とパーソナルトレーナーには共通点がありましたが、違いもあります。
- 資格の有無
- 対象となる人
- 業務内容
資格の有無
理学療法士として働くためには、国家資格である「理学療法士資格」を取得する必要があります。
理学療法士になるためには、養成校(専門、短大、大学など)で3年以上の過程を修了し、理学療法士の国家試験に合格して、厚生労働大臣の免許を取得する必要があるのです。
一方、パーソナルトレーナーとして働くためには、取得しなければいけない資格はありません。
つまり、無資格でもパーソナルトレーナーとして活動ができるということです。
しかし、トレーナーもお客様の体を扱うプロとしては、最低限の身体の専門知識を身に付けておく必要があります。
理学療法士資格も大いに活かせますが、トレーナーとしての基礎をしっかりと学ためには、トレーナーの民間資格を取得しておくのもオススメです。
業務内容
理学療法士とパーソナルトレーナーでは、業務内容に違いがあります。
理学療法士の業務は、カルテやリハビリ計画書などの書類作成、医師や看護師、介護士とのカンファレンスなど、多くの職種との連携を図りつつ、患者様のリハビリを進めていくのが主な業務です。
一方、パーソナルトレーナーは、お客様の目標を達成するために、トレーニングプログラムの作成や食事アドバイスをマンツーマンで提供します。
さらには、新規顧客の集客やカウンセリングなどの業務も必要になります。
平均年収
求人ボックスの求人統計データによると、理学療法士とパーソナルトレーナーの平均年収は、理学療法士の平均年収が364万円、パーソナルトレーナーの平均年収が394万円となっています。
平均年収は同等と言えますが、給料分布のボリュームを見てみると、平均してパーソナルトレーナーの方が高い傾向にあることがわかります。
理学療法士の仕事の平均年収は約364万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは296〜351万円の水準で、平均年収の364万円はこのゾーンよりも高い水準に位置しています。
求人ボックス「理学療法士の平均年収」
パーソナルトレーナーの仕事の平均年収は約394万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは329〜412万円の水準で、平均年収の394万円もこのゾーンに含まれています。
求人ボックス「パーソナルトレーナーの平均年収」
給料が一定水準から上がりにくい理学療法士と比較して、インセンティブ制度が導入されているパーソナルトレーナーの方が上がり幅も大きいと考えられます。
パーソナルトレーナーになる理学療法士の強み

身体の専門家である理学療法士は、パーソナルトレーナーの活動において大きな強みを持っています。
- 身体の専門知識
- 指導経験
- 姿勢や痛みへのアプローチ
身体の専門知識
理学療法士は、筋骨格系や神経系の分野に強く、運動学や生理学も学んでいるため、体に関する基礎知識は十分にあります。
専門的な知識を持っていることは、サービスを受けるお客様はもちろん、サービスを提供する企業にとっても安心材料になります。
そのため、理学療法士は好待遇の転職を成功させる確率も十分にあるでしょう。
指導経験
理学療法士は、怪我や病気をして身体の機能が低下した患者様に対して、リハビリを指導している経験があります。
未経験からパーソナルトレーナーとして働く人の多くは、セッション中のコミュニケーションなどに困ることが多いですが、理学療法士は患者様とのリハビリでコミュニケーションをとることも多く、その点は問題なくクリアできるでしょう。
人に対して運動の指導経験がある理学療法士は、パーソナルトレーナーとして働く際にも即戦力になります。
姿勢や痛みへのアプローチ
パーソナルトレーニングに通われるお客様の中には、「筋肉をつけた」「ダイエットをしたい」という要望以外にも、「肩こり、腰痛を改善したい」「姿勢を良くしたい」など、健康増進を目的にしている方も多くいます。
トレーニングはもちろん、痛みや姿勢の改善に対しては、理学療法士としての知識やスキルを大いに活かすことができます。
幅広いニーズに応えることが出来るトレーナーは、お客様の信頼を得ることが出来るため、担当して欲しいというお客様が増え、結果的に収入アップも期待できるでしょう。
理学療法士はパーソナルトレーナーとして活躍できる!

理学療法士としての経験、知識は、パーソナルトレーナーの仕事でとても大きな強みになります。
特に、共通点となっている、知識や指導経験、コミュニケーションなどは、即戦力として企業側からも求められるはずです。
現在は理学療法士として働いているけど、いずれはパーソナルトレーナーとして仕事をしたいと考えている人は、チャレンジすることをオススメします!
こちらの記事では、パーソナルトレーナーなど他職種へ転職を考えている人に向けて、オススメの求人サイトを紹介しています!
ぜひ参考にしてくださいね!
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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